フジミの特-37戦艦「比叡」を純正エッチングパーツを使用して製作しました。
キットの説明書とエッチングパーツの説明書をよく見比べながら、エッチングに置き換える箇所や削る必要があるモールド箇所をチェックしていきます。
先ほどチェックした不要なモールドを削っていきます。
この甲板のパーツでは、軌条やラッタル、ホーサーリールのモールドを削ってあります。ラッタルについては削ると穴があいたので、裏側からランナーの切れ端を接着してパテで成形しました。
仮組しながらエッチングパーツを接着していきます。
塗装の段取りを考えながら、接着できるパーツは接着しながら製作していきます。
細かいエッチングパーツの加工には、ピンセットタイプのエッチングベンダーが便利です。
マストの先端の十字部は、真鍮線に置き換えました。真鍮線同士の接着にはハンダ付けというイメージがあるかもしれませんが、私は瞬間接着剤を使用しています。瞬間接着剤でも張り線などの作業中に外れたりしたことはありませんし、写真のように十字+筋交いであればなお安心です。
艦橋を仮組していきます。艦橋は窓枠の削る形状が少し複雑です。
支柱の一部を真鍮線に置き換えました。
機銃関係は、ファイブスターのエッチングパーツに置き換えました。
25mm単装基準10基、25mm連装機銃6基、25mm三連装機銃6基、作るのは大変ですが純正機銃パーツとのディテールの差は歴然ですね。
ここから、塗装作業に入っていきます。まずはじめに艦橋や飛行甲板のリノリウム部を塗装し、マスキングしておきます。
甲板色の指定色はタンとなっていますが、純正木甲板シールの色合いと見比べるとセールカラーのほうが近いように見えましたので、セールカラーを主体にタンと2色で塗り分け、ダークブラウンのスミイレを施しました。
木甲板の塗り分け後、甲板全般をマスキングして、軍艦色を塗装しました。
探照灯のレンズ部分をマスキングして、軍艦色を塗装します。110cm探照灯にはモデリングポンチの1.5mmがちょうど良いサイズです。60cm探照灯は、真鍮パイプの縁を削ったオリジナルポンチで抜きました。塗装後は、レインボーのエッチングパーツで十字のパーツを追加しました。
主砲、副砲のキャンバス、内火艇、マスト等を筆で塗り分けました。
リノリウム押えには、海魂のエッチングパーツを使用しました。
艦載機は、レインボーのエッチングパーツを使用しました。デカールの貼付には、マークソフターは必須です。
軌条を取り付けました。レールがエッチング化されると精密感が増しますね。
アンカーチェーンを取り付けました。
この段階で塗装済みの手すりのエッチングを取り付けていきます。
塗装済みのパーツをどんどん組み上げていきます。
艦載機、クレーン、主砲を取り付けていきます。
組立て完了です!!
Mr.ウェザリングカラーでウォッシングしていきます。
メタルリギング0.15号で空中線を張っていきます。
菊の紋章を塗装しました。
台座にネジ止めして、完成です。
今回は、普段より多めに社外エッチングパーツや真鍮線を使用したこともあって、なかなか精密感のある戦艦に仕上がったと思います。
木甲板の仕上がりについては、概ね満足のいく仕上がりになったと思います。セールカラー+ダークブラウンのスミイレの組みわせは、いいですね。
最後に製作のポイントなどについてですが、キット本体の作り易さはまずまず良しでした。位置調整の微妙な調整が必要な箇所もなく説明書通りに組立ていけば問題なく作れると思います。多少、削ったり、穴を広げたりの調整が必要な箇所がありますが、仮組しながら調整していけば大丈夫でしょう。
純正エッチングパーツについては、少々難易度が高めです。説明書の番号に抜けがあったり、削るモールドの指示がなかったりと、少し不親切ですので慣れてない方は苦戦しそうです。ただ、組み立てる順番が複雑ではないので、分かるとこから着実に進めていけば、大丈夫です。
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