【第16作目】重巡「利根」【1/700・フジミ特-30・純正EP】

製作記

フジミの特-30重巡洋艦「利根」を純正エッチングパーツ+αを使用して製作しました。単装機銃、連装機銃、三連装機銃、110cm探照灯等をファインモールドに置き換えた豪華な仕様です。

完成写真

製作工程

まずはじめにエッチングパーツに置き換えることによって不要になるピン穴をパテで埋めました。最近はこの工程がお気に入りです。

仮組を行いながら、接着できるエッチングパーツを取り付けていきます。

予備フロート入れですが、塗装済みのフロートを入れるために縞鋼板と分割してあります。また、このエッチングパーツはそもそも土台となるC7のパーツより長くなっているため、いろいろと加工が必要になります。まず、E10と干渉しますがC7の板部分を削って薄くすればクリアできます。また、取付の際はC7を先に接着した後に、縞鋼板とフロートと籠を接着したエッチングパーツをスライドするように接着する方法が良いです。また、探照灯台K22は当初の位置には付きませんのでエッチングパーツを含むC7を接着後に接着するのが良いです。

ちょっと一休み。。

艦載機の塗装についでが、普段は濃緑色(ラッカー塗料)をエアブラシで塗装した後のエナメルの明灰白色は筆塗りしているのですが、今回はエアブラシで塗装してみました。特にマスキングはせずに向きだけ気を付けながら吹き付けてはみ出た部分をエナメル溶剤でふき取って仕上げる方法です。

リノリウム甲板をマスキングしてから煙突上部を塗装し、軍艦色を塗装しました。

細かい部品は筆塗りで塗り分けました。

機銃関係、探照灯はすべてファインモールドのナノドレッドに置き換えました。

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プラモデル本体は含まれません。組み立てには別途工具等が必要。

塗装済みの部品を取り付けていきます。

旗竿はピアノ線で作り変えました。

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ホビー用途に適したサイズの金属素材。

ミスター・ウェザリングカラーでウォッシングと錆を表現していきます。

メタルリギングの0.06号で空中線を張りました。たまたま手元に利根の精密模型資料がありましたので、それを参考にけっこう頑張って張ってみました。せっかく頑張ってので碍子の再現にも初挑戦してみました。いい感じになりました。

ケースにねじ止めして完成です。

あとがき

さて、今回特-30の利根を純正エッチングパーツを使って製作してみたわけですが、、純正エッチングパーツを使う場合には、初心者の方にはおすすめできないキットだと感じました。

まず、純正エッチングパーツの説明書の番号の振り方が「雑」すぎます。もう番号の抜けが多すぎて、ある程度純正エッチングパーツに慣れていないと苦戦は必至です。そして、初期のほうに生産された製品のせいか、エッチングパーツが若干細目です。細いほうがディテール的には良いのですが加工の難易度が跳ね上がります。とくに、難しかったのが電探と飛行機運搬台車ですね。ここ最近エッチングパーツの加工には慣れてきてある程度はきれいに加工できる自信が付いてきたところだったのですが、この電探と飛行機運搬台車には失敗寸前まで追い込まれました。電探はバラバラになる寸前でなんとか形になりましたが、飛行機運搬台車は少し形が歪んでしまいました。利根の純正エッチングの製作難易度は高めです。

続いて、キット本体についての感想ですが、艦橋などの部品の精度は良かったです。艦橋についてはストレートにきれいに組み上がりました。ただね、甲板パーツのピン穴の大きさがいちいちちょっと小さいのが面倒でした。この「いちいち小さい」という表現がポイントです。作ってみれば意味が分かります。あと、【6】中央部の組立1でF2とO1の穴の位置がおかしかったですね。これはピンを飛ばして接着すれば問題なしです。

今作では、新しい試みもいくつか試すことができ私なりに結構成長できた作品となりました。塗装済みのメタルリギングを使用したロープの再現や碍子、錨見台、舷梯の床材の塗り分けなどなど。あと、空中線の線と線が交差する箇所の接着方法などに新しい発見がありました。

これらの経験を踏まえて次回作に取り掛かろうと思います。

最後までお付き合いありがとうございました。

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