フジミの艦NEXTの榛名を純正エッチングパーツを使用して製作しました。色分けされた艦NXETのパーツ構成を活用した製作内容になっています。
製作工程
はじめにキットの説明書とエッチングパーツの説明書をよく見比べて、エッチングパーツに置き換える箇所や既存のモールドを削る箇所にチェックを入れていきます。
ケースへの固定工作を行います。艦底にナットを仕込み、ネジで固定できるようにしました。
エッチングパーツに置き換える既存モールドを削って処理していきます。モールドの切削にはノミ系の工具が便利です。
エッチングパーツを使用する場合に不要になってくる穴が出てきますのでパテで埋めておきます。
最近の私のお気に入りのパテは、マジックスカルプです。すごく作業性がよいです。
ピンバイスで舷窓を開口していきます。
塗装済みの艦底パーツと塗装済みの船体パーツを組み上げます。
飛行甲板はエッチングパーツが用意されていますので、リノリウム押さえの表現がお手軽に行えます。
セールカラーの下地に、タミヤのスミイレ用ブラウンでスミイレすると純正の木甲板シートに近い色合いに仕上がります。
通風筒も1つ1つ丁寧にヤスリを当てて、ゲート、パーティングラインを処理していきます。
応急舵のモールドが古いキットとは別物でした。いつもは筆塗りで塗り分けのですが、筆塗りこのモールドを潰してしまうはもったいないと思い、エアブラシで塗り分けることにしました。
艦ネクストは甲板上構造物がすべて別パーツになっていますので、甲板のマスキング塗装が不要になり、従来の艦船模型の最大苦行から解放されます。
あと、特シリーズの通風筒はただの筒なのに対して、艦ネクストの通風筒はちゃんとキノコになっているのも艦ネクストのおすすめポイントです。
煙突周辺のエッチングパーツは、仮組しながら接着位置を調整していきます。
長尺のエッチングパーツの曲げ加工には、このような便利な工具もあります。
この段階ではまだ気づいていません。。。
砲身が7本しかないことに。。。
エッチングパーツの極小アールの曲げ加工は、ゴムマットに刃の背を押し当てながら少しづつ調整していきます。もう少し緩いアールであれば、千枚通しや筆の柄などをコロコロさせながら曲げていきます。
ラッタルのステップはナイフの刃先を押し当てて曲げていきますが、ステップを曲げときのコツは、手すりを「八の字」ぐらいで角度で止めておくことです。はじめから手すりを90度近くまで曲げてしまうと手すりの根本とステップが干渉してしまい曲がらなくなる場合があります。ステップを折り曲げてから、手すりの角度を直角になるよう調整して仕上げます。
第二煙突周辺もマストの角度を調整しながらエッチングパーツを接着していきます。
塗装済みのパーツを接着していきます。
艦橋のリノリウム押さえは、下地にブラスを塗ってから、エナメルのウッドブラウンを重ねて、ノミで優しく削って表現してみましたが、、完成時にはほとんど見えません。1/700でここまでこだわる必要はないですね。
艦ネクストは、純正エッチングパーツに艦橋窓枠が入っていないので、キットの透明パーツを使う必要があります。ラッカーの軍艦色を全体に吹いて、溶剤を付けた筆でガラス部分をふき取りました。
信号旗索は、塗装したメタルリギングです。旗作の根本は、余った手すりパーツを取り付けてそれらしく表現してみました。
艦ネクストの唯一の残念な点は、艦載機のデカールが付属されていないことですね。
そこで、今までに作ってきた特シリーズの余りデカールを取り出したのですが、、どれだけ水につけても、台紙から剥がれませんでした。とりあえず、今まで貯めてきた余りデカールをすべて処分しました。
仕方がないので付属のシールを使いますが、シールでは固すぎて機体の側面の曲面に貼ることができません。また、シールの余白も大きすぎて、加工してやらないと翼からはみ出します。翼の上面だけシールを貼りました。
艦橋を取り付け、塗装後に切り取ったエッチングの手すりなどの切口を筆でリタッチして基本組立は完了です。
空中線はメタルリギングの0.06号を使用しました。
エナメル塗料のちょい付けで碍子を再現しました。
完成です。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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