【第7作目】重巡「摩耶」【1/700・フジミ特-68・純正EP】

製作記

純正エッチングパーツに飛行作業甲板のパーツが付いているので、キットの不要なモールドを削っていきます。
写真では、中央の突起2つを削り忘れています。

マスキングテープを等間隔に貼って鉄板の継ぎ目をサーフェイサーの厚塗りで再現します。

甲板はミニクランプでガッチリと固定してしっかりと密着させて接着します。
本当なら上面にも当て板があったほうがよかったです。
少しモールドが潰れてしまいました。

リノリウム甲板部をMr.メタルカラーのブラスを塗装します。

エナメルのレッドブラウンを重ねます。

リノリウム押さえ部分をノミで削ってリノリウム押さえを再現しました。
極細の真鍮線を張り付けるより簡単かつきれいに仕上がります。
今回はけっこううまく削ることができました。

エッチングパーツ接着しながら甲板構造物を組み上げていきます。

組み上げたパーツを船体に取り付けながら、リノリウム甲板をマスキングしていきます。

電探です。

舷梯です。

主砲です。

マストの横桁を0.3mmの真鍮線に置き換えて海魂の信号桁を貼り付けます。

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本品はパーツのみで船のキットは含まれません

シャープになりました。

後方のマストも0.3mmの真鍮線に置き換えます。
真鍮線同士はハンダで固定してあります。負荷のかかる箇所はハンダで固定して、残りは瞬間接着剤で固定していきます。
前作からハンダを導入しましたが、ハンダというものは強力ですね。

マストの先端を細目の真鍮線に変えるだけでかなりシャープなイメージになります。
いつかは摩耶のような複雑なマストもすべて真鍮線で作れるようになりたいです。

すごいボリュームのエッチングパーツでした。

細かいエッチングパーツの持ち手にはアイスの棒がジャストサイズです。

小さなエッチングパーツをきれいに曲げるコツは、ピンセットベンダーで挟んだパーツを折り曲げる際に、相方にプラパンを使用するときれいに曲げることができます。
これを指や爪で曲げると曲げたくないとこも曲がってしまって、けっこう歪んでしまいます。

艦載機の滑車台です。
これも組み立てが難しいパーツです。
曲げ易いよう溝が設けられていますが、曲げ代部分より曲がりやすい箇所がたくさんあります。
ピンセットベンダーとプラパンでピンポイントで曲げていきます。

曲げ代の微妙な誤差で収まりが悪くなることがありますので、いきなり10割曲げずに8割で留めて調整しながら曲げていくのがポイントです。

カッターはナノドレッドのカッターボートセットを使用します。

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プラモデル本体は含まれません。組み立てには別途工具等が必要。

純正品との比較ですが、ボートダビットをエッチングパーツに置き換えると、純正カッターのこの穴がすごく気になるんですよね。
実は、ずっと気になっていました。
ただ、ナノドレッドは高いので気になりながらも、、使用を躊躇っていましたが今回ついに導入しちゃいました。

裏側のディテールも細かいです。
あと、これにオールのパーツもついています。

ちなみに、未だに導入を躊躇っているのがナノドレッドの高角砲です。
ディテールは素晴らしいのですが、なんせお値段が、、4個で900円。
1個200円・・・
せめて8個入りなら・・・
摩耶に至っては、高雄とは違って高角砲は6門ですからね。2セット必要です。
うーーん、、やっぱり手が出ません・・・

3連装機銃もナノドレッドの製品に置き換えます。
今回は防盾付きの機銃です。

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プラモデル本体は含まれません。組み立てには別途工具等が必要。

ナノドレッドの3連装機銃は24個入りでamazon価格1,127円です。
1個当たり47円。
摩耶は3連装機銃が13挺ありますので、これをすべてナノドレッドに置き換えると611円。

3連装機銃は純正がショボすぎますので+600円でこのディテールなら費用対効果は十分にあるかと思います。
写真はありませんが、単装機銃も7挺ナノドレッドに変えてあります。

探照灯については、今回はナノドレッドを使いません。
重巡洋艦ばかり作っていると、ナノドレッドの探照灯セットでは110cmばかり消費して残りのサイズの探照灯を使いきれません。費用対効果が悪くなります。
そこで今回は、レインボーモデルのエッチングパーツを使ってみることにしました。
110cm探照灯だけでも2種×13個で26個作れます。
あと、150cm、90cm、60cmもけっこうな数があります。
ちなみにナノドレッドの探照灯セットは110cmは8個入りです。
価格はどちらも1300円程度ですので、110cmだけを見ても単純に3倍の数が作れてしまいます。
かなりお得です。

純正の探照灯のレンズ部分をマスキングします。
110cm探照灯なら、1.5mmのポンチがジャストサイズです。

1.5mm×700倍スケールで105cmですから、だいたいサイズは合っています。

↑レインボーのエッチングパーツ+純正パーツ

↑ナノドレッドの探照灯

ナノドレッドのほうがディテールがシャープですが、
費用対効果を考えるとレインボーモデルのエッチングでも十分ではないかと。

旗竿を0.2mmのピアノ線に置き換えます。
ピアノ線は狂暴的な硬さです。
普通のメタルニッパーで切断すると一発で刃を持っていかれます。
0.2mmぐらいとピアノ線を舐めていて、エッチングニッパーを1つ犠牲してしまいました。
チーン。
その代わり、ピアノ線は製作途中でちょっと指が当たってしまった程度ではビクともしません。
旗竿を先に付けると高確率でやってしまうパーツなんですよね。
今までに何度、イラっとしたことか・・

メタルニッパーをお釈迦にしあとは、ウェーブの金属線用ニッパーを使っています。
※このニッパーもピアノ線は推奨とは書かれていませんので使用する際には自己責任でお願いします。

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ホビー用途に適したサイズの金属素材。

艦尾も同じくピアノ線です。
本当はマストの横桁には0.2mmのピアノ線を使いたいのですが、ハンダがうまくいきません。出来ないことはないみたいですが、ピアノ線のハンダは難しいみたいです。

エッチングパーツにメタルプライマーを吹き付けてから軍艦色を塗装します。

リノリウム色のエナメル塗料は塗膜が弱いので注意しながらマスキングを剥がしていきます。
ピンセットの先が当たると簡単に剥げちゃいます。

塗り分け完了です。

艦載艇を筆で塗り分けていきます。

艦載機は純正のエッチングパーツのプロペラと真鍮線で製作しました。
裏面の灰色は筆塗りです。

進捗率90%です。

信号旗は海魂の凡庸ハリヤードを使用します。

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本品はパーツのみで船のキットは含まれません

Mr.ウェザリングカラーのマルチブラックでスミイレを行います。

同じく、Mr.ウェザリングカラーのステインブラウンで錆びを表現していきます。
仕上がりについては、完成写真をご覧ください。

カッターの固定帯を0.1mmのプラペーパーで再現していきます。

プラパンの精密加工にはチョッパーが便利です。

メタルリギングの0.15号で空中線を張っていきます。
ネットで良い資料が見つからなかったので、他のモデラーさんの作品を参考に適当に張っていきます。

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対象性別 :男の子

やっぱりカタパルトの向き、、おかしくね!?

実はずっと気になっていました。
組み立て説明書では艦首に向いています。

しかし、エッチングパーツの説明書では艦尾を向いていましたので、迷いながらもこちらの説明書に従って艦尾向きに取り付けましたが、、やっぱり気になる。
良く考えると、この向きの状態からカタパルトに艦載機を載せようとしたらグルっと旋回しないと乗せれないような。この位置からグルっと旋回するのは艦載艇が干渉して無理なような・・・

他のモデラーさんの作品を見ても、すべて艦首向き。艦尾を向いていた作品はウッドマンクラブという木製の艦船模型を製作しているメーカーのものぐらいしか見つかりませんでした。
これでいいのか、、調べてもよく分かりません。

向き変えました。
手すりが干渉してまって収納位置でカタパルトを取り付けることができないので、、カタパルトを展開した状態での取付としました。

これはこれで動きがあっていい感じです!?

多少のトラブルがありましたが、なんとか完成です。

最後になりますが、
純正エッチングパーツを使う場合、もう1点気を付けないといけないポイントがあります。

煙突の赤丸部分のパーツですが、マストにモロ干渉してしまいます。

マストの付いたこちらの写真では、外されています。
私は、せっかくのエッチングパーツですのでマストの横桁を削って取り付けました。

あと、このあたりのパーツの取り付け位置が説明書だけではわかりずらいです。
この点以外は、すんなりと組み立てることができましたので、比較的作りやすいキットだと思います。
高雄は煙突周辺の構造物の整合が複雑でけっこう難しいです。

エッチングパーツについてもボリュームがあって、作り甲斐がありました。
ただ、カタパルトだけが気になる点ではありますが・・・

まぁ、
楽しく作ることができました。
機会がありましたら、また作りたいキットです。

最後までご覧頂きありがとうございました。

フジミの特-68重巡洋艦「摩耶」を純正エッチングパーツを使用して製作しました。

完成

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