リノリウム押さえを塗装で再現する方法【艦船模型製作講座】

艦船模型のリノリウム押さえの真鍮色を再現する方法はいくつかあります。

一番メジャーな方法としては、極細の真鍮線に置き換えてリノリウム押さえを再現する方法がありますが、この作業には大変な根気と時間を必要とするうえ、極細の真鍮線を等間隔にきれいに貼り付けるには高度が技術が必要になってきます。
また、現在容易に手に入る最も細い真鍮線は0.2mmであり、0.2mmですとリノリウム押さえとしてはオーバースケール感が目立ってしまうという欠点もあります。
1/700スケールの艦船模型であれば、0.1mmぐらいが欲しいところです。

そこで、
今回はキットの既存のモールドを活かし塗装でリノリウム押さえを再現する方法を紹介します。
この方法は、真鍮線に置き換える方法に比べるとかかる労力も少ない上、仕上がりもとてもきれいです。
ぜひともおすすめの方法です。

はじめにMr.メタルカラーのブラスを塗装します。
この色が一番真鍮色に近いと思います。

エナメル塗料のレッドブラウンを塗装します。

エナメル塗料は乾燥が遅く流動性も高いため、塗ったあともどんどん塗料が流れていきます。
厚塗りでは表面張力で塗料が引っ張られてしまいモールドの際に塗料が乗りません。
エナメル塗料の場合は、よりいっそう薄塗りに気を配る必要があります。

そして、
いよいよこの後、エナメル溶剤を使ってリノリウム押さえ部の塗装のふき取りとなるのですが、

ふき取りではモールドの段差が微妙すぎてうまくいきません。

筆を使っても、綿棒を使っても、フィニッシュマスターを使っても、、きれいなラインは出せませんでした。

ふき取るのではなく、削りました!

この方法の一番のポイントです。
エナメルがラッカーの下地を犯さないという塗料の特性と、これらの塗膜の強度の差を利用することによって、力加減に気を付ければきれいにエナメル塗膜だけを削ることが可能でした。

この力加減を言葉で表現するのは難しいですが、ノミを滑らす感じです。
パリパリとエナメル塗料が剥がれてくれます。

セオリーですと、ラッカーとエナメルの塗料の特性を利用した溶剤によるふき取りという手順になりますが、
何度もふき取りの作業に失敗して、試行錯誤の末、削るとという方法にたどり着きました。

私もまさかここまできれいにエナメルだけ削れるとは思いもしませんでした。

削る際には、極細のノミがあれば便利です。
私は、ハセガワのモデリングチゼル1(模型用 ノミ 平細)を使っています。

この方法のデメリットとしては、
エナメル塗料の塗膜強度が弱いため、余計なところまで剥がれやすいという点があります。
甲板のマスキング作業中にピンセットの先がちょっと触れただけでも下地のブラスが露出しますし、そのマスキングテープを剥がす際にもところどころチョロチョロと持っていかれますが、これについてはリタッチで対応可能です。

このリタッチ作業を差し引いても、
真鍮線を張り付ける作業に比べれば、簡単かつ時間短縮が可能な方法だと思います。

ぜひお試しください。



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